マイホームを建てよう!買おう!と思ったときに、土地探しから始めることがあると思います。
その際、ネットでも不動産業者からも分譲地という土地が選択肢として提示されることもあるでしょう。
他にも、建築条件付きの土地や既に家が建っている分譲住宅というものも出てきます。
そうした時に、そもそも分譲地とはどういう土地で、他の土地や住宅と何が違うのか。
最低限は理解しておいた方が良いといえます。
分譲地とは宅地?メリットは何か
まず、分譲地とは広い面積の土地を不動産業者などが買ったのち、区画整理やインフラ整備をしたうえで販売されている土地のことです。
区画整理という言葉からも分かるように、土地を分割して販売しています。
基本的には、住宅を建てるための土地として整えられており、宅地といわれることも多いです。
ただし、宅地というのは土地の地目の種類の1つであり、分譲地がすべて宅地であるとは限りません。
不動産サイトなどでよくよく詳細をみると、土地の地目や用途地域といった項目があります。
宅地はそういった項目にかかわってくる種別の名称なので、宅地だから分譲地として売られているという事ではない点に注意してください。
もし、宅地として土地が販売されている場合は、まだ電気やガス、水道などの引込などが済んでいない、分譲地になる前の状態で売り出されている土地になるので、それぞれ混同しないようにしましょう。
分譲地を購入する際のメリットは、区画が分けられている事で境界を巡ってのトラブルがほぼない事や、先述もしたように生活に必要なインフラが揃っており、家の建築が進められる状態になっている事が挙げられます。
開発分譲地と分譲地の違いは?
分譲地の頭に開発と付けて売り出されている土地もあります。
こちらは基本的には上述してきた分譲地と同じ認識で良いです。
宅建業者などが分割や造成をしたり、インフラ整備をした土地である。という事を主張するために開発と冠しています。
そういった工事などが完了している土地が要するに分譲地なので、開発分譲地と同義といえるでしょう。
強いて違いを挙げるなら、区画数が100以上である大手ハウスメーカーなどが扱う大規模な分譲地を指している事が多いかもしれません。
すると、開発分譲地のメリットとしては、沢山ある区画のエリアで住宅が建つタイミングと入居のタイミングが重なる家庭が多いので、隣近所とのコミュニティが築きやすいことが挙げられます。
お子さんの学校関係で交流があると助かる子育て世代は、大規模な開発分譲地を業者から勧められやすいです。
近年は、それほど地域のコミュニティに重きを置いていない。というご家庭も珍しくないので、閑静な住宅街を希望されている場合は、あまり区画数の多い分譲地は向かないといえるでしょう。
デメリットのある土地?!建築条件付きの分譲地とは
分譲地は土地として買うにしても、家を建てるうえで買うにしても、メリットはあってもデメリットはそれほどありません。
ただし、分譲地として販売されているものでも、条件が付いているものは場合によっては不都合が出てきます。
土地売りに条件がついている場合、そのほとんどは「建築条件付き土地」とされていることが多いです。
この建築条件付きの土地とは何か?というと、土地の売主が指定する業者を利用する事が、購入の条件として定められているものです。
土地の売主が設計事務所やハウスメーカーの場合、自社や関連業者を住宅の建設に指定することで、
条件のない土地よりも安価で条件付き土地を販売していることがあります。
その場合、もし既に家の設計や建設を頼むメーカーが決まっている場合は、条件を飲むことが出来ないので購入の選択肢から外さなくてはなりません。
これは分譲地自体のデメリットではないのですが、単純に土地探しをしている方には紛らわしいといえるでしょう。
また、条件付きの土地は立地が良くない。という情報もあったりしますが、それについてはお客様がどんな生活環境を望んでいるかにも寄るので、一概にはいえません。
ただ、駅や商業施設から少し距離がある分、条件付きにすることで家の建設まで土地とセットで販売し、差別化をしているという面はあります。
ちなみに、どうしても条件付きの土地で自分の希望したメーカーなどを使って家を建てたい場合、条件を外す交渉をするという手段が可能です。
しかし、建築条件を外す場合は、条件付きの価格よりも、土地を高い価格で購入することになるので、その点は理解が必要といえます。
分譲住宅は家の建売のこと
では、分譲住宅はどういうものか?
住宅を分割すると考えて、マンションの事だと思う方もいるかもしれません。
実際、分譲マンションというものもありますが、原則、分譲住宅とは一戸建ての物件を意味します。
分譲地に家が建った状態、または建てられる予定で販売されているものを分譲住宅といいます。
加えて、建築が完了した家を売りに出している状態を建売ともいい、分譲住宅はこの建売とほぼ同じ販売方法といえるでしょう。
注文住宅を希望していて土地がほしい場合は分譲地、すぐに住める一戸建てを探している場合は分譲住宅が選択肢となります。
名古屋の分譲地でおすすめな地域は?
どんな地域で分譲地や分譲住宅を購入検討するのが良いのか?
そういった目安の情報収集はとても大事です。
不動産業者に問い合わせるのが主なリサーチ方法となりますが、昨今はネットなどで実際に住んでいる方の口コミを知る事も出来ます。
とはいえ、膨大な情報の中から必要なものだけを拾うのは大変です。
そこで、ここでは名古屋に限ってですが、おすすめのエリアを簡単にまとめてみました。
千種区
名駅や栄からは少し距離がありますが、地下鉄東山線やJRの駅があるので、都心部へのアクセスには困りません。
賑わいのある場所から程よい距離があるため、住宅街などは静かです。
且つ、生活用品が揃うスーパーやドラッグストアが区内に充実しており、住み良い環境となっています。
東山動植物園や平和公園があるのも千種区の特徴です。
東区
ビジネスとショッピングの中心地である栄があり、
オアシス21・愛知芸術文化センター、バンテリンドームナゴヤ(旧ナゴヤドーム)といった施設もある地区です。
昔の名古屋城の城下町にあたる地域は歴史的な建物や観光施設も点在し、徳川園の周辺は高級住宅街として人気もあります。
地下鉄東山線・桜通線・名城線、名鉄瀬戸線など通っており、交通機関でのアクセス利便性が高いです。
緑区
桶狭間の戦いや絞り染めで有名な有松があり、歴史的な街並みが残る地区です。
近年開発が進み、地区全体の街並みが綺麗で、治安のよいエリアとして人気があります。
元々自然が多い土地で現在も緑地や公園があり、子育て世代の方の方の評判の良い地域です。
鳴海駅と徳重駅が主な駅ですが車移動の方が便が良く、ショッピングモールなどにも買い物に行きやすいという口コミが散見されます。
瑞穂区
名古屋市内で邸宅といえる住宅が多いのが瑞穂区です。大きな家が立ち並ぶ住宅街は静かで安心感があります。
実際に犯罪率が低い地域で治安が良いエリアとして有名です。
瑞穂運動場(総合運動公園)や博物館があり、名古屋市立大学のキャンパスも近い文教地区でもあります。
中心地からは少し離れており、遊べる場所や活気という面で物足りなさは住んでいる方の間であるようです。
名東区
流行りの飲食店やおしゃれな駅チカで上げられる星ヶ丘駅や藤が丘駅がある地区です。
駅周辺は商業施設が充実していますが、住宅街の方は閑静で落ち着いた暮らしがおくれます。
長久手方面へのアクセスが良い地域でもあり、高速も近いので車持ちの方から需要が厚いです。
所謂、高級住宅街として人気のエリアよりは土地や家が手に入れやすく、近年人気が高まっています。
住みやすい地域で土地や家を購入するには?
実は現在(2022年)、名古屋市内は販売可能な土地自体が少ない傾向にあります。
そもそも名古屋に限らず、国内の都市やその近隣は往々にして空いている土地があまりありません。
その為、個人のお客様は勿論、不動産業者も必死に土地を探しているのが現状です。
すると、業者間のみで取り扱いがあり、既に顧客として見込みのあるお客様にだけご案内をし、ネットなどを使って一般向けに販売をしないという売り方も出てきます。
中心部や人気の地区は特に一般公開での販売件数が限られているといえるでしょう。
そうなると、どこの不動産業者とも特に付き合いがない場合、土地の情報収集が滞ってしまうことがあります。
マイホームや事業用の土地の購入を考えているけれど、まだ先の話だし予算も見当がついていないし…。
と思って、具体的な購入計画を立てるまで業者とほとんどコンタクトを取らずにいると、損をしてしまう可能性がゼロではありません。
○○区の××駅あたりで分譲地を売り出すことがあれば、連絡と資料をください。
というような問い合わせなどをしておくだけでも、業者とつながりが出来るので一報入れておくのがおすすめです。
弊社HPからもお客様のご希望の土地について、お問合せを簡単に送れますので是非ご活用いただければ幸いです。